SSブログ

極北からの便り [アラスカ]

IMGP4643.JPG
TAKAさんの釣り仲間で、DOCTORのOさんからメールが届いた。
Oさんは、TAKAさん達一行とキーナイで別れ、奥さんと2人飛行機で、
北極海に面したアラスカ最北端の村BARROWへ飛び、
レンタカーで南のFAIRBANKS(フェアバンクス)までアラスカの旅を続けたとのこと。
そのBARROWへ行く飛行機の中で出会った、青年とのエピソードがちょっと素敵なので紹介します。

このBarrow へ行く飛行機の中で25歳前後の青年と会いました。
観光かと聞きましたら、違う、高校の教師でこの村へ赴任するというのです。
木材や石、金属などからモノを作る技術を教えると言うのです。
契約は8月から来年の5月末までです。

「何故ここを選んだの」と聞きましたら、しばらく置いて彼は、「冒険したいから」と答えました。
ユタ州の田舎に住んでいて冬のー30度とかー40度(華氏)を経験しているので、
ここでも何とか大丈夫だろうというのです。
SAD とも言うけど、
cabin fever(隔離生活による情緒不安) には気をつけろと、要らぬことを忠告しました。
趣味は何だと聞きましたら、読書とのことです。
cabin fever を防ぐのに一番いい方法だねと言いましたら、しばらくして、
彼は静かに「 Home, sweet home 」と答えました。
そこでこちらも辛うじて思い出した歌詞のなかから、「Be it ever so humble,
there's no place like home」と応じました。果たして通じたかどうか?

ジェット機を降りるとき彼は座席の下からケージを取り出しました。見ると中に猫が入っています。
長い真っ暗な冬の間、彼はきっとこの猫と対話するのでしょう。
人類学者の友人がよく言ってました、「旅は人を強くする」 と。
この神経質そうな青年がたくましく生きるのを願っています。
最後にこう言って別れました。「Have a great adventure.  Enjoy your life」.

IMGP4461.JPG
最北端の村BARROW。冷たいというより、痛いのであわてて陸の上がるOさん。

IMGP4010.JPG
TAKAさんの画像でも紹介した、BIG RIVER LAKE のレッド・サーモンのむれ。
IMGP4753.JPG
Valdezというアラスカパイプラインの終点の港で見たPINK SALMON (カラフトマス)。

nice!(1)  コメント(1) 

nice! 1

コメント 1

queensalmon

Oさんよりのメールで星野さんの家を訪ねたと。デナリと星野さんの息子を会わせてみたいと。星野君の場合、ストイックなまでにアラスカを愛した父が物心ついた頃から居ないわけで、影響力はすごいかも~しかも両親は日本人。どんな感じで色んなことをとらえているのか興味深い。
by queensalmon (2009-08-15 07:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。