B級グルメ(大衆酒場【住吉】) [旨いもの]
以前から気になっていた、世田谷豪徳寺の大衆酒場【住吉】へ。
仕事を終えて、三茶の銭湯で一ッ風呂あびて、世田谷線に飛び乗った。
チンチン電車は夕日に向かってコトコト走る。「夕陽を浴びて居酒屋へ」何かちょっと切なくていい気分!
世田谷線山下駅(小田急線豪徳寺駅と接続)で降りてすぐの、路地の一角に【住吉】はあった。
戦前からある古い店で、看板に晩酌の店とある。
「晩酌か~。晩酌なんて言葉もう死語になるかもしれないな~。」
暖簾をくぐると、まだ5時過ぎだというのに、カウンターは地元の常連客で、すでに賑わっていた。
いまでは珍しいビールの小瓶で喉をうるおす。
お品書きを見る。サワー350円・ホッピー420円・たらこ・にこごり・塩から・コロッケ。マグロブツ‥。
いま流行の和風ダイニングとやらの洒落た肴ではなく、
無骨な昔からの揺るぎない王道の肴。これぞ居酒屋の肴!
「時代に媚びてなくっていいね~。おじさんこういう店好き!」
「それじゃ~、ホッピーとタラコと鯵フライね!」
愛想のいい女将さんが、「あいよ!」
カウンターのおやじ連中はもうすでに出来あがっていて、快機嫌!
客A 「中川の顔、絶対酒で酔った顔だぜ!酒飲みが言うんだから間違いない!」
客B 「ありゃ、そうとう呑んでるよ!」
客A 「Kちゃんなんか、いつもあんな風に酔っ払って、くだ巻いて、おめー外でろ!なんて言ってんじゃねーか!」
政治ネタから始まりこんどは‥
客C 「最近、コスギ産業がつぶれたんだってね~!ジャンセンのポロシャツ。若い頃よくきたね~。」
客D 「その頃はワニ(クロコダイル)とペンギン(マンシング)だよ!」
客Bがからむ 「俺達の世代はよ~。そんな洒落たもんなかったもん!学生服と高下駄!」
客D 「プッ!高下駄?」
それからは、カウンターの中の大将や女将さんの程よい合いの手で、
延々と若い頃の親父連中の自慢話がつづく‥。
懐かしいあの頃の同世代の話とホッピーで、少し酔ってしまった。ぼちぼち帰るとするか‥。
居酒屋に長居して、ベロンベロンなんてのは野暮というもの。
かくして、B級グルメを楽しんだB級おやじはマフラーをしっかりと巻いて、
夜のしじまに、ほろ酔い気分で消えて行くのであった。
懐かしい~学生時代を過ごした大好きな豪徳寺、山下駅のすぐ近くでしたアパートが。人情味のあるいい町。今でも104歳になる大家さんのおばあちゃんと手紙や電話、季節の食べ物のやり取りしてます。古い飲み屋さんとか確かにあったけど、学生とかには入れる雰囲気じゃなかった。今なら真っ先に入ってみたい店(笑)あ~行ってみたい。。
by queensalmon (2009-02-22 15:51)
queensalmonさん、今度東京に来られる機会があったら、ぜひ案内しますよ!
by maru (2009-02-25 22:52)