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上野桜木~根岸の里-1 [散歩]

奈良興福寺創建1300年記念【阿修羅展】を見に、上野東京国立博物館へ。
大勢の人々が押しかけて、入場40分待ち。
国宝八部衆像(阿修羅像)・国宝十大弟子像などの仏像が、幻想的にライトアップされて、
天平文化の珠玉の仏像美を堪能出来た。
阿修羅像は噂にたがわず圧巻で、息を呑む美しさだった。

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博物館を出て根岸に向かう。
根岸は江戸神輿同好会【元三睦】のメンバーの本拠地。
毎年5月に根岸元三島神社の例祭が行われ、メンバー達と神輿を担ぐ。
根岸の里は江戸時代から、上野山を背景にした田園風景と清流音無川の流れる静寂の地。
根岸の里の侘び住まい】といわれ多くの文人墨客が好んで住んだ。
そんな昔の面影をわずかに残す、粋な町【根岸】を紹介。
◎根岸の祭り  http://www.lands-jp.com/matsuri/index.html

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上野桜木おでんの店【おせん】。上野寛永寺うらの言問通り沿いにある有名なおでんや。
名物おかみが居て、通称「おせんさん」。日本酒は昭和23年開店以来【初孫】のみ。ビールが数種。
御つまみに至っては、おでんの他には駄菓子のみ。おかみさんのやる気次第で不定休。今日は休みだった。

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言問通り寛永寺陸橋を渡るとそこは根岸の里。

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根岸【笹乃雪】。元禄4年(約350年前)。玉屋忠兵衛が絹ごし豆富を発明。
根岸に豆富茶屋を開いたのが始まり。今でも井戸水を使い、当時の製法を守り続けている。餡かけ豆富が有名。
◎台東区根岸2-15-10 03-3873-1145
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根岸【子規庵】。正岡子規(1867~1902)。俳人・歌人。子規は明治27年から明治35年、
34歳で亡くなるまでこの地に住んだ。昭和26年ほぼ当時のままの姿で再建された。
http://www.shikian.or.jp

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根岸【三平堂】。昭和55年に亡くなった林家三平の自宅兼三平博物館。毎週水曜と土曜オープン。
◎台東区根岸2-10-12  03-3873-0760

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根岸・芋坂【羽二重団子】。文政2年(今から180年前)。初代庄五郎が、現在地に「藤の木茶屋」を開業し、
当時の王子街道を往来する人々に団子を提供した。この団子がきめ細かく【羽二重】のようだと、
評判を呼び屋号になったという。文学作品にも羽二重団子が数多く登場する。
   

     夏目漱石【我輩は猫である】より
     「いきませう。上野にしますか。芋坂へ行って団子食いましょうか。
     先生あすこの団子を食ったことありますか。奥さん一辺行って食って御覧。
     柔らかくて安いです。酒も飲ませます。」と例によって秩序のない駄辯を揮って
     いるうちに主人はもう帽子を被って沓脱へ下りる。

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昭和初期の頃の羽二重団子。

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根岸には時の忘れ物のような、風情ある家が所々に残っている。


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