根岸の祭り【元三睦】-1 [祭り]
元三睦(もとみむつみ)。根岸元三島神社から名前を付けた江戸神輿同好会。
今年設立30周年を迎える歴史ある同好会なのだ。
下町の他の神輿会からも、一目置かれている。
5月9日は根岸の祭り。皆、地元の祭りをこよなく愛し、誇りに思っている。
会員は生粋の下町ッ子。シャイの裏返しで、口はめっぽう悪いが、皆仲がいい。
キツイ冗談にはキツイ冗談で、即返さなければならない。
江戸ッ子は五月の鯉の吹流し、口ばっかりで、ハラワタなし。
元三睦のご意見番Nさん。筋の通らないことが大嫌い。頭のてっぺんからつま先まで江戸ッ子。
根岸の頭。半纏姿は一分の隙もない。
来週始まる三社祭りの肩慣らしに、多くの神輿会が集まる。
古くから元三睦と付き合いのある勢連。
【お祭りの用語をちょっと紹介】
◎江戸前担ぎ/担ぎ手はつま先を立て腰で調子をとりながら前進する。
担ぎ手の息が合うと、神輿が上下し、格好良く威勢良く見える。
◎かぶりもの/鉢巻など頭に巻いているもの。神官のお払いを受ける時や、
偉い人の挨拶の時はとらねばならない。「おはちを取れ!」などと言う。
◎木が入る/神輿渡御の終わりを告げる拍子木の音。
◎締め込み/白い晒しの布を使用。いわゆる男のTバック。ふんどしと呼ばないでね。
意図的に自分の尻を誇示する者もいる。
◎雪駄(せった)/祭りの雰囲気を持つ履物。そのまま神輿に入ると後ろの人にとっても迷惑。
◎摘み出す/酔っ払ったまま神輿に入ったり、周りの人間に喧嘩を売る者などが
いた場合に使われる言葉。「お~い。摘み出しちゃえ!」などと使う。
左/元会長のMさん。ひょうきんでお茶目。彼の周りでは冗談が飛び交い、笑いが絶えない。
右/可愛い元三睦の看板娘Sちゃん。
右/長老Yさん。三度のメシより祭り好き。若い頃から神輿を担ぎ続けてウン十年。今でも現役。
【お祭りの用語】
◎先棒(はなぼう)/神輿の前後に通っている担ぎ棒の一番先の端をいう。
一度は担いで見たい神輿で一番華やかな目立つ場所。競争率もはげしい。
◎半纏合わせ/お祭りの前に参加する睦(同好会)を集めて半纏を見せ合い、
揉め事のないように事前に打ち合わせをする習わし。
◎鳳凰/神輿の屋根の中央に留まっている大鳥。中国の想像上の鳥。
頭はニワトリ、首はヘビ、あごはツバメ、背はカメ、尾は魚に似て五色の羽を持ち、
五声の声を持つと言われているめでたい鳥。
【根岸の里】
http://lands.blog.so-net.ne.jp/2009-04-17
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