SSブログ

宝石商Mr.T―3 [石]

Mr.Tの話しは続く。
ミャンマーは翡翠輝石(ジェイダイド)
の産地でもある。
清の西太后が、翡翠の熱狂的なコレクターであった事は有名。
中国では、本妻に翡翠、愛人にはダイヤを贈ったという。
それほどミャンマー産の翡翠は、価値の高い石。
その翡翠は国境の山を越え、中国昆明(こんめい)の町に集まり、
ルビーは国境の山を越え、タイ側の町メイサイに集まるそうだ。

ゴールデン・トライアングルの、翡翠やルビーの山々に住む、少数山岳民族
昔は、子供がルビーで、おはじきするほど採れたそうだ。
彼らは自分の持っているルビーを、ひそかにメイサイまで売りにくる。

つづら坂で峠を越える、日本の山々と違い、
ミャンマーの山岳地帯の道は、急峻でまっすぐ。
そのため、頑強で体力のある者しか、ルビーを売りに行くことは出来ない。
旅の途中で、ルビーを強奪されないように、こっそりと服に隠し持ち、
中にはお尻の穴に入れる者もいるらしい。

現在、ルビーはミャンマー政府の鉱山国有化により、産出量が激減し、
政情不安定、オイルマネーのルビーへの投機も重なり、
品薄で価格も高騰しているそうだ。
宝石ルビーにも、国際情勢の影響が、色濃く影を落としている。

◎タイの諺
明るく開放的で、冗漫さや勿体ぶった言い回しではなく、素朴な味わい。
逃げた牛みて柵つくる
日本では、泥棒を見て縄をなうか。
虎から逃げて鰐に会う
一難去って、また一難。
象を見るなら冬がいい
娘を見るなら夏がいい
冬場になると、食料も不足がち。獲物を求めて男の本領を発揮。
娘は言うまでもない。
片手で拍手
出来ない相談。無理な注文のこと。
人の背中で野良仕事
他人を手足同様に使い、自分ひとりが楽をすること。

*『世界の故事・名言・ことわざ』 自由国民社より引用

 




nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

宝石商Mr.T―2書道 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。