砧公園(世田谷美術館)~祖師谷大蔵(やきとり・たかはし) [散歩]
砧公園に隣接した世田谷美術館では、平泉【みちのくの浄土】展が開催されている。
平泉は平安時代後期に奥州藤原氏によって、仏教の浄土思想を背景に築かれた都市。
その中でも有名な中尊寺は、初代藤原清衡(きよひら)によって建立され、
今回はその金色堂(こんじきどう)西北壇の仏像が公開されている。
そのほか平泉ゆかりの名宝も数多く展示されていて、
清衡の発願で作られた【紺紙金銀字一切経】(紺色の紙に金・銀の文字)の筆致は圧巻だった。
砧公園の桜と、いにしえのみちのくの文化を堪能した。
金色堂(阿弥陀堂)は極楽浄土を表す建物。金箔や宝玉、螺鈿で埋めつくされている。縮尺5分の1の模型。
清衡公は、前九年の合戦により父を失い、後三年の合戦により妻子を失うという波乱の半生をかえりみて、
戦争で命を失った敵・味方の人間、さらに動物や草木に至るまで、等しく供養し、
戦争の無い平和で平等な社会を作りたいと願った言われている。
中尊寺建立供養願文
右、一音の覃ぶところ、千界を限らず。
苦を抜き楽を与えること、普く皆平等なり。
官軍夷虜の死事、古来幾多なり。
毛羽鱗介の屠を受くるもの、過現無量なり。
精魂はみな他方の界に去り、
朽骨はなお此土の塵となる。
鐘声の地を動かすごとに冤霊をして
浄刹に導かしめん。
大梵鐘の鐘声は、限りなく遠くまで響き、
人みな等しく苦界から救われたい。
官軍とか賊軍の差別もなく、いや、人間だけでなく
獣や鳥や魚介さえも、生きとし生けるものみな、
死して魂は他方界に赴き、
朽ちた骨だけが残って塵となる。
梵鐘が大地を動かして響くごとに、
故無くして命を落とした人々の魂が
浄土に導かれんことを。
世田谷美術館説明文を流用
◎世田谷美術館世田谷区砧公園1-2
【平泉・みちのくの浄土】展 ~4/19日まで 10:00~18:00
夕方バスに乗り、祖師ヶ谷大蔵に足を伸ばした。目指すはやきとりの【たかはし】。
創業1950年。店主は二代目で息子さんと二人で店を切り盛りしている、有名なヤキトン屋。
串焼きはすべて120円。定番のシロ・ハツ・カシラとホッピーを注文。
ホッピーは、ショットグラスに並々と注いだ焼酎と、キリキリに冷えてグラスがついてくる。
シロは口に入れると、とろける様に柔らかく旨い!
葱・シシトウ・ピーマン・アスパラ・しいたけ・ズッキーニ‥。
野菜ものも、素材の味が見事に引き出されて、抜群に旨い!
ご主人の丁寧な仕事が光る店だ。
世田谷区祖師谷1-9-12 03-3483-5182
砧公園は2回ぐらい行きました。
凄く広くて緑も多くて、中にいると都会と思えないですね。
隣に美術館があったのは知りませんでした^^
by hukayoi (2009-04-02 11:49)
5月2日~6月21日、日本の自画像。木村伊兵衛・土門拳・東松照明・奈良原一高・細江英公、日本を代表する写真家の展覧会。写真好きには必見です。
by maru (2009-04-03 00:15)